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ペグと物欲と麦酒

面倒くさがりの手抜きキャンパーです。 ガサツなキャンプ備忘録を残して行こうと思います。

台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②

   

昨日の続きです
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②






巨大な勢力を持ちながら関東に迫ってくる台風19号に備えて停電、断水などの対策は万全と思いましたが、友人の勧めもあり、万が一のことを考えて最低限の荷物を揃えて避難の準備をしました
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②






しかし、自分の中では避難に対する認識がまだ少し甘いところがあり…

いざというときに車で高台に逃げれば大丈夫なんじゃないかな

という考えが頭の隅にあったのは事実です






しかし、その数時間後には自分の考えが全否定されることになります。







結論を先に言います






避難は早ければ早いほどよい






これにつきます

結果的に家はほぼ無事だったという結末になりましたが、もしあの台風があと少し風を伴っていたら…もし家に何かありそうになってから避難所に向かっていたら…と思うと家族に苦労をかけてしまい、家長として後悔が残る結果となったでしょう







ある程度の準備を済ませ、少し遅めの朝ごはんを食べてるころに、暴風域に差し掛かった地域のテレビ映像が流れていました

雨風が凄まじく、人が歩けるのか?というほどの凄い状態でした

嫁と二人で「関東に上陸してから避難したとして本当に避難出来るのか…」との話しになりました

と言うのも我が家には小学生の子供と高齢の義母がいるので、あの状況になった時にまともに避難出来ることが想像出来なくなりました






友人からは
「こっちは避難完了したぞー」
と、避難所にいる友人家族の写真が送られてきたこともあり、我が家も避難することを決意しました

私の住む東京都稲城市には最終的に20箇所の避難所が設置されましたが、我が家は市の総合体育館を避難所に選びました

理由としては、知ってる限り高台にあるというのが一番でしたが、私自身がバスケの試合や練習で何度も来たことがあり、体育館を熟知していたと言うのも大きかったです

大小アリーナ、柔・剣道場、多目的ホール、キッズルームがあるため、多数の避難者を受け入れることが出来て、プロバスケや格闘技の大会も開催されるほどの大きな会場なので駐車場、トイレ、更衣室、シャワー設備、エアコンなどが完備されています

それに自動販売機も数ヶ所あり、飲み物にも困らないだろうというのもあります






嫁が体育館に電話を入れ、避難者を受け入れる体制が整っていることを確認したところで
体育館に向かいました
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
ピーク時にはこの場所も避難所になりました






到着した時は写真のとおり貸し切り状態
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
まだこの時は比較的緊張感も薄く、記念撮影する余裕がありました






到着した時は我々しかいないので毛布やマットもご自由にとのこと
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
後ほどこちらは数が足りなくなります





まず、毛布とマットを持って壁際に陣地を構えました。館内に誰もいないので何処でも良かったのですが、壁は背もたれになるので座り心地が良かったです

この後も優先的に壁際から避難者で埋まって行くことになります






息子を連れて体育館内を探検したり、持参したおにぎりを食べたり、少し横になって休んでいると、市から避難勧告が発令されました
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②






警報後、しばらくすると避難されてきた方々で少しずつ体育館が埋まりだします
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②





目隠しのパーテーションは壁際から優先的に設置され、外周を塞いだところでなくなりました

この辺りから毛布やマットも無くなり、後から来られた方は体育館の中央に直座りをすることに

直座りされてた方に私が使っていたマットをお渡しして、一度車に戻り、積んであったmont-bellのインフレータブルマットを持って来て使うことにしました

インフレータブルマットは「こっちのマットがいい!」という息子に奪われましたが…
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②






また、床にも敷くことが出来る毛布も他の方に使って頂きました
少し蒸し暑いくらいだったので、泊まることになっても持っていた携帯用簡易寝袋で問題なかろうと
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②





そして息子も、蒸し暑い…と言うので、ついでにコールマンのテントファンを車から持って来ました
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
こちらは取り外し式の充電池(アダプター使用で乾電池、コンセント利用も可)が電源で、ランタン、懐中電灯にも同じ電池を共有して使うことが出来ます
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
右上の赤いのが電池です

今は焚き火に行く際の車中泊では、ポータブル電源と家庭用扇風機を持ち出しているのですっかり使わなくなりましたが、以前の記事の写真にはテントファンと、電池共有が出来るランタンがよく写ってました。避難する時は荷物が限られるので、こちらの軽量扇風機は非常に役に立ちました

ただ、充電池に不具合が多く、何度か修理に出したことがあります
それが原因かどうか解りませんが、凄く便利にも関わらずこの充電池シリーズは廃盤になってしまいました

ちなみに、エアコン完備のアリーナで蒸し暑かった理由は、雨で濡れた人達の身体を冷やさないためだと考えました

アリーナの外はエアコンが効いてました





夕方近くになり避難される方がどんどん増えてきました
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②

この頃は毛布やマットは全くない状況でしたが、市役所や自治体の方々がこの悪天候の中をかき集めてくれているらしく、時おり「只今、マットが50枚届きました」などの館内放送が流れます

スタッフの方々もご家族が心配でしょうし、ご自身も悪天候の中、危ない思いまでして避難者にマットを届けて頂いていました
本当に頭が下がります

しかし、圧倒的に枚数が足らず、「マットは一家族一枚です」との追加放送が…
皆で協力しながら乗り切るしかないという空気が流れる中で、無邪気に遊ぶ子供達の声が館内の空気を和らげてくれてると感じました

しかし、その件でクレームが入ったのか、「避難所ですのでお子様を走らせないでください」との館内放送もありました
避難に疲れて休みたい人もいるので仕方ないことですが、まだ明るい時間ですし、私は特に気にはなりませんでした

逆に静かにさせてると子供が不安になりそうな気がします
また、思い切り遊ばせて疲れて夜寝てもらったほうが就寝時に元気でいるより良さそうな気がしました

他にも大きな声で雑談されたりとか、様々なことがありますが、避難所はそういうところだと割り切って気にしない方が良いと思います






この頃、避難していた友人から写真が届きました
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
友人宅のご近所住まいの方が撮影されたそうです

川は土手のギリギリまで増水していて、マンホールから逆流した雨水が噴き出しています

スマホには緊急災害速報メールがひっきりなしに届きます

河川が氾濫するのでは?との声が館内に流れます

この時には避難を勧めてくれた友人と背中を押してくれた嫁に心から感謝をしていました






空が暗くなった頃、避難された方で館内は混雑してきましたが、いまだに濡れながら避難されて来る方もおられます

そしてついに世田谷近辺で河川が氾濫し、警戒警報レベルが最大の5になったとの災害速報メールが
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②





しかし、この頃から雨風が弱まり、台風は上空を過ぎ去ったことが雨雲レーダーでも確認されました

少し安心すると落ち着いたせいか、周囲の様子が理解出来る様になり…ピーク時に避難され、雨に濡れた身体で赤ちゃんを抱き、床に直座りをしている家族が気になります

もう一枚、簡易寝袋が車にあったので、その方に我が家の毛布をお渡ししましたが、毛布やマットがない家族が他に沢山もおられます





ここから先の私の判断は賛否が分かれると思います。現地の避難所では感謝もされましたが、ツイッターでは疑問視される方が一名おられたのも事実です。批判を覚悟に、あったお話しをそのまま記載しますが、台風通過直後の行動は事故に繋がる危険性があり、非常に危険ですので、決して真似はなさらないでください







毛布やマットが足りていない状況ですので、帰宅が出来るなら帰宅したほうが、一枚でも多く身体の濡れている方に毛布やマットが行き渡るのではないかと感じました






スタッフさんに相談したところ、既に帰宅されている方もおられるので帰宅は反対ではないが、念のため見回りをされている自治体の方に確認を取って頂けるとのことでした

しばらくして、自宅近所は特に強い風雨もなく、浸水もないとの連絡がありました
そもそも稲城市近郊は河川の氾濫はなかったそうです

避難をされなかった隣家の住人にメールを送り、窓から我が家を覗いて貰いましたが、自治体の方と同じ回答でした





自宅待機でも大丈夫なのではないか?と判断した私は、改めてエントランスから外部を確認し、風雨が殆どないことを確認した上で、避難所に家族を残し、一人で自宅の確認に向かいました

結果、特に浸水や土砂崩れや鉄塔倒壊など、大きな被害もなかったため、避難所に家族を迎えに行くことに

撤収をしていると、停電のため帰宅が出来ないという方から「一緒にここに泊まろうよ」と言われました。義母と仲良くなったからかな?と思いましたが、もしかしたら心配してくれたのかもしれません

しかし、そのご家族もマットがない状態だったので、我が家が使用していたものをお渡しして撤収しました

また、私が帰宅する際には既に帰った方も多く、体育館内はピークより二割ほど避難者が減ってました





翌日、前日のお礼も兼ねて体育館にご挨拶に伺いました
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
朝6時に全ての警報が解除され、残った避難者は全員帰宅されたそうです



ちなみに朝9時半の段階で避難所は通常の体育館として営業されていました
台風19号と、避難してみて感じたキャンプ道具の重要性について②
スタッフの方々、本当にお疲れ様でした







冒頭で申し上げたとおり、自宅に酷い被害はなく、雨樋や駐輪場屋根の手入れをしただけで、普通に元の生活に戻ることが出来ました

しかし、避難して解ったことは、とにかく早めの対応が望ましいということ

結果的に被害がなくてもとにかく早めに、その行為が空振りだったとしても早めに避難すること

早めに避難すれば、壁際の「背もたれ」が確保でき、マットや毛布も家族分支給され、パーテーションで僅かながらもプライバシーも守れる訳です

避難が遅れると、混雑集中による駐車場の確保も難しくなり建物から離れた場所に駐車することなります。台風のピークが近づくと雨風も強くなって傘などさしていられない状態になり、雨に濡れて身体を冷やすことになります

登山をしてる知り合いからも、冷えるから山では身体を濡らさないことが鉄則と言ってました

また、雨風が強いと視界が悪くなりますし、様々な物が飛んで来たりと思わぬ怪我をする可能性があります。車の事故も増えるかもしれません。重ね重ね言いますが、台風が直撃する前の早めの避難が望まれます






何故なら
今回発令された警戒レベルは最大の「5」
「命を守る行動を」だったのですから…

実際、数十人の尊い命が犠牲になってしまいました…

本当に心からお悔やみ申し上げます






最後に、避難所に持ち込まなかった物も含め、キャンプ道具が災害対策品として優秀であることが解りました

以上が生まれて初めて経験した避難所で感じたことです
もっと酷い災害を経験している方からしたらレベルの低すぎる感想かもしれませんが、ご了承ください。






長文で記載させて頂きましたが、避難所に持参したキャンプ道具、その他必要な物を自分自身の備忘録として記載します

・マット
※遅れて避難所入りする場合は絶対必要。とにかく直寝や直座りはキツイ。ない場合は銀マットや座布団でも可

・バスタオル
※濡れた身体を拭く用。子供ならくるんで防寒具にも。畳めば枕にもなる

・インフレーターピロー(枕)
※ごろ寝用枕

・簡易寝袋
※毛布が足りない時の寝具。もう少し寒い時期なら普通の寝袋でも可

・おにぎり、パン、お菓子、水
※避難当日の食料支給はない

・除菌ウエットティッシュ
※手拭きに使用。いざというときの身体拭き

・モバイルバッテリー
※情報収集や暇潰し(結構ひま)の為のスマホ用

・テントファン
※暑ければ

・着替え
※雨天時重要。長靴がなければ靴下は多めに。濡れるととにかく足元から冷える

・子供用ゲーム
※任天堂スイッチを暇潰し用に。UNOで遊んでる子供達が楽しそうで羨ましかった

・ティッシュ、キッチンペーパー
※その辺のものを拭くのに使用

・ヘッデン、ミニライト
※停電無しの為、未使用。一時帰宅時に家の周囲を確認した際にミニライトのみ使用

・マスク
※風邪、インフルエンザ予防


以下、車に積んだが今回は使用しなかったもの

・ポータブル電源(150000mAh)
・簡易トイレ
・LEDランタン
・カセットコンロ、ガス
・メスティン、ケトル
・米、炊飯用の水、缶詰め、ふりかけ
・紙皿、割箸等
・耳栓











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この記事へのコメント
けるパパさんこんにちは!

ブログリハビリ中ということでお邪魔しに参りましたが、順調に回復されているようですね(*´▽`*)

避難の記事、たいへん参考になります。
実は我が家も多摩川近くで、先日の台風では避難勧告も出た場所なのですが、マンションの中層階ということで結局避難しませんでした。これが正常バイアスなんだな~と痛感しています。
結果的に無事でしたが、あくまでも結果論。年々自然災害が増えていることを考えると、これからも同じようなことが起こり得るわけで、毎回大丈夫とは限らないですよね。
せっかくキャンプ道具という防災用品を持っているのだから、それをきちんと生かして災害に備えたいと思いました。
すごく為になる記事、ありがとうございました。

ミケミケ
2019年10月24日 16:18
ミケさん
こんばんは!

時間のある時にブログ書いてみましたが、これから年末にかけて超忙しくなるので、次のブログは来年になりそうです( ´△`)オヨヨ…

普段は主観の強い内容は避けてたのですが、今回の出来事はあまりにも強烈過ぎたので、備忘録の意味も含めて書いてしまいました(^^;

マンションとは羨ましい!マンション関係の仕事をしているのですが、お客様に今回の台風で避難したと言ったら「何で?」って言われましたw
やっぱり鉄筋コンクリートは災害に強いんだなと感じました。

ただ、電気系統に水が回るとエレベーターが停止するので、階段で持ち運び辛い水などは事前に備蓄しときましょう(^^)/

けるパパけるパパ
2019年10月24日 22:31
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